2012年12月24日月曜日

<海外で活躍する日本人>Izumiさんにインタビュー!


今回は『海外で活躍する日本人』と題して、

私がバンクーバーで出会った、一人の日本人の方を紹介したいと思います。


その方は、私が通っていた語学学校、インリングアで働いていて、

よく相談にのっていただいたり、人生のお話を聞かせていただいたり(笑)、

バンクーバーで大変お世話になっている方です!


今回は、語学学校の紹介とかそういった内容ではなく、

Izumiさんという一人の日本人にスポットを当てて、6つの質問をさせていただきました!


ボリュームたっぷりですが、ぜひ全部読んでいただきたいです\(^o^)/


Q1.現在インリングアではどのようなお仕事をされていますか?

日本人、台湾人を主に生徒さんのカウンセリングと学校マーケターの仕事をしています。
細かく言うと、メール対応、電話対応、カウンセリング、ミーティング、お客様対応、エージェント訪問、新しい企画の考案などをしています。また生徒さんの満足度が高い学校を目指して、日々改良していくよう現場の声(生徒さんのご意見、ご感想)を学校スタッフに伝えるのも私の役目だと思ってます。



Q2.カナダへ来てからどれくらいになりますか?なぜカナダへ来ることになったのですか?簡単な経緯をお聞かせください!

私がカナダに来たのは1996年の春で、ワーキングホリデーという制度を利用して来ました。小さい頃からの夢、 “英語を話したい” “世界中の人と友達になりたい” をどうしても叶えたかったんです。 
これも出会いだったんだなって思うんですが、小学生の頃、たまたま担任になった先生が英語堪能な先生で、ペンパルをしてみないか?と私と同じくらいの年のオーストラリアの学生を紹介してくれて、先生を通してペンパルになったことがキッカケで英語というものに興味をもつようになりました。 
その頃は、今みたいにコンピューターも盛んではなかったですし、ましてEmailなんてものはなかったので、異国の匂いのするエアーメールの封筒は私にとってとても斬新でした。しかも便箋には私の知らない暗号のような文字が並んでて、それを読める先生が小学生だった私にはすごい偉人で・・・。先生は宇宙人かと思いましたよ、本当に・・・(笑)
話がそれてしまいましたが、私の時代は中学から英語の授業が始まったので、中学に入って新しい教科である、英語の授業が毎回楽しくて、楽しくって。だって、アルファベットの組み合わせでいろんな言葉を表現するんですよ。漢字じゃなくって・・・。それから、ずっと英語には関わっていたいって思ってました。ですが、私の両親は普通に高校を出て、就職して欲しいことを願ってましたし、結局親を安心させたい、と思い商業高校を卒業し、地元の会社で就職しました。
その会社に4年勤務して思ったことが『どうしても英語を話したい!!世界中の人と話したい!!このままここで働いていても自分の状況は何も変わらないということ、そこにたどり着いたんですね・・・。仕事はとても楽しかったのですが、小さい頃からの夢はやはり捨てきれず、その当時通っていた英会話学校の先生にいろいろ教えてもらって、カナダにワーキングホリデーに来ることにしたんです。その頃の私には人生での一大決心でしたね。


インリングア・ガスタウンキャンパス

このオシャレな階段に惹かれて入学してきた人は少なくないはず・・・笑



Q3. カナダに来てからもう16年ということですが、“海外で暮らす、仕事する”ことについて、どう感じますか?

とにかく “違う” “日本となんでも同じではないんだ” ということを、どれだけフレキシブルに受け止められるか、ということだと思うんですね。私は幸い、好奇心が強いほうで、楽しいこともつらいことも、おもしろい、と思えるタイプなので、何が起きても乗り越える自信だけはありますが、海外で暮らすには、今までと(日本と)違うことがあってもそれを受け止めれることが大事だと思います。

カナダに来て2年目の時、今でも覚えているのが、ルームメイトに映画に誘われて、 “Don’t you want to come with me?” と聞かれて、“No”と答えておいていかれたことなんです。私の中では、”私と一緒に行きたくない?“と聞かれたから、 いや、行くよ” っていう意味のNoだったんですが、カナダ人のNONOですよね。結果、私は行くつもりで外出の準備をしていたのですが、その間にルームメイトは友達とさっさと出て行ってしまったんです・・・。この時は悲しかったな・・・でも、どうして置いていかれたのか、後でわかったんですけどね・・・。(笑)
そういえば、まだワーホリでカナダ1年目の時、機会あってホテルのレストランでウェイトレスをしていた頃、全然英語がわからないのに、ガッツだけで勤めていたんですけど、お客さんの英語がもう、本当に難しくて・・・。その時恥かいた英語は一生忘れないですね・・・。特にコーヒーをテイクアウトするお客さんの対応で、 “Lid” という言葉がわからず、お客さんにすごい嫌な顔されたことがありました。一緒にウェイトレスしてたフレンチカナダ人に “Lid” って何?って聞いた音をそのまま伝えて、 “ふた” だということを教えてもらいましたが、コーヒー用語、 “Lid” に “Sleeve” 、そしてあの時のお客さんの困っていた顔は、今でも忘れられません。
こうしていろいろ周りに迷惑かけたり、困らせたりしながらも、自分は成長してきたんだな、と振り返ってから思います。そういう意味では私は周りの人にいつも助けられてきたし、迷惑かけた分仕事では人より余分に頑張ってきました。私が英語で人より劣る分、笑顔だけはとびっきりの笑顔で対応して、お客さんをハッピーにさせていたように思います。出来ないからやらないのではなく、出来ないからやってやる、といつも私は思っています。他人より何か劣る分、他のことで挽回すればいいんです。私はいつもそう思ってます。(笑)


カナダの企業では 「残業している=能力がない」 と思われることが多々あります。時間内に与えられた仕事をこなせないのは、その人の能力がないから、と思われても仕方がないんですね。なので、日系企業に勤めた時と、カナダ人の企業に勤めた時のこうした考え方のギャップはあるように思います。日本だと残業することで、自分はすごい仕事している!と思えますが、カナダの企業にいると、残業することが恥ずかしく思えます。だって、他のスタッフはみんな定時に上がれてるのに、自分だけ残ってるってことは、自分は他の人より能力ない、ってあからさまですもの。(笑)


ガスタウンキャンパスがあるWater Street

キャンパスだけではなくて、学校周辺の雰囲気もオシャレ。

このオシャレな雰囲気のせいで、毎朝着ていく服に頭を抱えていました・・・(´Д` )



Q4.そんなIzumiさんの“初海外”を聞かせてください!

初海外は、ロサンゼルスですね。確か20歳頃、会社の友達と二人で行きました。しかもロス大地震の直後。同じ時期に旅行を計画していた人たちはキャンセルをしていたみたいですけど、私も友達も折角休みをもらったし、行ってしまおう!ということで。そこでもいろんな体験をしました。
その頃は全然英語も話せませんし、ただただ好奇心で旅行って感じでした。地震直後でしたので、ディズニーもユニバーサルも、アトラクションがダメージ受けて乗れないものがあったり、ラスベガスへ行く小さな飛行場の空港施設の壁がヒビが入ってダメージ受けてたり。いろんな意味ですごい体験をさせてもらいました。
片言でも現地の人とコミュニケーションがとれる嬉しさは海外に出ないとなかなか経験できないですよね。その後、オーストラリアやハワイなどにも行って、英語に触れる機会を増やしました。


Q5.今年の11月に日本へ出張で訪れた際に、日本の大学、高校でワークショップ、講演をされたそうですが、そこで感じたことはありますか?

今の仕事を通して、自分が日本のみなさんに何が出来るのかを、私なりにいつも考えているのですが、今回の出張では高校、大学で、海外に興味のある生徒さんを対象にお話しをさせていただく機会を持つことができました。生徒さんと直接お話していて感じたのは、海外に対して、熱いものを持っているということです。講演会を通して、私自身が皆さんからパワーをもらったような気がします。大学生の皆さんは、すでに海外に対してのビジョンを大きく持っていらっしゃる方が多かったですし、高校生の中には海外が自分にとっては別世界のように思えている生徒さんもいらして、話していてとても新鮮でしたよ。私が強く伝えたいのは『短期間でも海外に出て何かを感じ取って欲しい』ということなのです。
それは、誰かに “こうしなさい” と言われてする、ということではなく、自発的に海外に興味を持ってもらって、自分なりに何かを感じ取って欲しいということのです。私は自分の子育てでもそうですが、本人が自分でやりたい、と思わない限り、どんなことも大きな成果がでないと思っています。自分の人生を決めるのは自分自身です。高校生くらいになれば、自分のやりたいことを自分で決めていく “意志” を意識して持って欲しいと思います。親や周りの大人は子供たちのその意志を大切にしてもらえるように、暖かく、時には厳しくサポートしていくべきなのだと、私は思っています。私の場合、自分の子供たちが高校生と中学生なので、インリングアの特に十代の生徒さん達は自分の子供たちへの思いと、つい重なってしまいます。



Q6.カナダへの留学を考えている日本人へ一言!

先ほどと同じになりますが、自発的に海外へ出て何かを感じ取って欲しいと思います。日本の外へ出ることで、日本という国を違う視点で改めて見ることができますし、その経験は必ず今後の皆さんの人生で役立つこと間違えないと思います。もし迷っている方がいるのであれば、私は間違えなく後押しするでしょう。海外に出て、経験値のレベルがマイナスになることはないと思います。短期の旅行でもいいんです。とにかく視野を広げていただけたらな、と思います。

そして特に留学を考えていらっしゃる方へは、カナダ留学はメリットが高いと思います。ノースアメリカの英語は覚えやすいですし、話しやすいと思います。イギリスやオーストラリアに比べて癖がないですよね。アメリカは治安の問題もありますし、それに比べるとカナダは比較的過ごしやすい国ではないかと思います。
カナダは特に、移民の国でもありますので、初めて来た方でも、永住している人と同じように話しかけられます。私も来たばかりの頃、町をうろうろしていると、逆にローカルの人に道を聞かれたこともあります。
 
日本は人と違うことを怪訝するところがありますが、カナダに住んでいると、人と違うことが当たり前になります。ましてや、みんな同じということに違和感さえ感じられるのです。
こういう文化に触れると、日本もこうあって欲しいな・・・と思うこともありますが、日本は日本で保守的なところがまた美徳であるのかもしれませんね。この先そのままの日本で世界に通用するかはわかりませんが、英語を知っていて無駄になることはないと思います。

少しでも英語に対して、そして海外に対して興味が出る方が増えますように。



インタビュー内容は以上です!

今回のインタビューは、あらかじめ質問内容に対する返答をワードで送っていただいていました。

それを基に、また質問をさせていただいたり、お喋りしたりしていました。(雑なインタビューとか言わないで…)


Izumiさんがカナダへ来た当初は、今と違って、

インターネットで日本にいる家族、友達にメールをすることもできず、スカイプなどで電話するなんて手段は当然なく、

日本へ連絡するとなると、高い高い国際電話か、手紙だったそうです。

たった十数年前なのに、「海外へ行くこと」の壁が、今とは比べものにならないくらい高かったこと、

今の自分には想像もできません。


でも、やっぱり 「自分がやりたいことをやる」 という信念に基づいて行動してきたそうです。


うーん、やっぱりカッコいい…(*゚▽゚*)

Izumiさんと話していると、いつもいろんなことに気付かされます。



インタビュー内容から写真撮影まで、全面的に協力していただきありがとうございました!



ぁ、ちなみに、インリングアには、日本人ながらガスタウンキャンパスのフロントデスクを担い、

そして、クールビューティー担当として(と思ってるのは私だけかもしれません笑)活躍していらっしゃる日本人スタッフの方もいます!

こんな取ってつけたような言い方したくはないですが…

「いつもお世話なってます(´∀`)」 

と、一行付け加えさせていただこうと思います。笑


では( ´ ▽ ` )ノ



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